体験をデザインする展示会

『みんなでつくる、たべものがたり』展

〜港区立みなと科学館2020秋の企画展〜

今回はグラフィックデザイナーとフォトコラージュアーティストと協業して、ひとつの展示会のディレクションを行いました。

展示テーマは、未来の食。

科学技術を紹介する展示空間で、ターゲットを子供とし、どうやったら子供たちに新しい科学技術を楽しく理解してもらえるか?にフォーカスを当てて制作に勤しみました。

当初、弊社への依頼はいつも通り空間と什器のデザインのみだったのですが、企画打ち合わせの段階から「これは本質を突いているだろうか?このまま制作を進めて良いものに仕上がるだろうか?」と疑問に持ち、一歩踏み込んでデザインディレクションという立場で設計させていただけないか打診し、無事に承諾していただいた結果、展示会のネーミングからヴィジュアルづくりまで策定に携わりました。

展示の内容は複雑でした。

バイオ産業、AI技術、陸上養殖、細胞培養…大人でも理解するまで時間のかかる内容に、子どもたちが理解できるだろうか?楽しめるだろうか?それが最大の課題であり、難関でした。

そこで、デザイン制作の核となるコンセプトを決めました。それが"絵本"です。

会場構成を絵本を読み進んでいくような感覚になるようになるように構成し、絵本のページをめくる時のドキドキ感やワクワク感を子供たちに感じてもらうために、工夫を凝らしました。

デザイナーやアーティストに制作を依頼するのにも、このコンセプトが共通概念となり、デザインの一貫性を保つことができました。なによりも、空間の世界観を統一する上ではやはりコンセプトは欠かせないと実感しました。

グラフィックデザイナーには絵本のようなフォントデザインやポスターや会場グラフィックを、

フォトコラージュアーティストには、各企業が提供する科学技術を擬人化したキャラクターデザインを

それぞれの持ち味を最大限に活かして作成していただきました。

何よりも今回は「体験をデザインする」という事に注力し、あらゆる策略を練りました。絵本の世界に飛び込んで、"みらいのたべものがたり"の中でお買い物をしてもらおう!

お買い物を通して体験した事を咀嚼して、自分のオリジナルの"みらいのたべものがたり"を描いてもらおう!

などなど工夫を凝らした結果、科学館にとっては貴重なデータとなるフィードバックが回収でき、リピーターも続出するという成果も狙い通り獲得できました。

今回の仕事を通して、初の試みが多かったためまだまだ自社の成長ポイントとなる課題は残りましたが、その課題は次に活かす準備が整いました。

何よりも、デザイナーという枠でなく、ディレクターというポジションでクリエイティブを回せたことが大きな成長となり、これからの仕事の在り方&やり方に大きく影響した案件でした。

展示空間のデザインディレクションのお仕事も、お待ちしております。

○クライアント○

株式会社トータルメディア

港区立みなと科学館

●デザインディレクション●

Atelier36.5℃ 野中さくら

●グラフィックデザイン●

bananarobo 太田裕介(活動名:文字モジ男)

●キャラクターデザイン&色彩設計&体験設計●

フォトコラージュアーティスト chihirobo

Atelier36.5℃

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