【理念から空間を設計する】

オフィス空間というのはその会社の立体的なプレゼンテーションになります。
入り口を通り受付、応接室へと足を運ぶ来訪者の動線上でその会社の想いや理念、大切にしていること、見られたい姿をその通りに受け取ってもらえるように、綿密に計画することが求められます。企業ブランドの目に見えなかった部分を可視化する仕事ともいえます。


今回のクライアントは株式会社アクア様。
ビルズというマンション・アパートの清掃管理事業をフランチャイズ形式で経営するという新しい取り組みでテレビ番組などにも取り上げられている今注目を浴びている企業さんです。

この度、オフィス移転を機に都心・郊外各所に点在していた機能を集結させ、より会社の仕事効率を上げようという目的の元、設計とデザインの依頼がありました。

まずは初回打ち合わせとともに、オフィス内に感じる社風、理念の確認、クレドなども見せていただきながら、社員さんがよりポジティブに働ける環境づくりを目指しました。全てはここから始まります。

対象がオフィスにしろ、飲食店舗にしろ、その会社の核となる想いを掴まないことには、顧客の満足度を得られません。そこは、Atelier36.5℃が中核としてとても大事にしているところでもあります。

また、この会社の特性として、フランチャイズのオーナー契約をされる方々の来訪が絶えません。説明会なども行われる会社のため、そんな来訪者の目線からもどう見えるか?を考慮し、受付のインパクトや理念を実感するデザインを各所に散りばめました。初めて訪れたその日から「ああ、この会社と一緒に働きたいな」と思ってもらえること。それが何よりも大切だと感じ、設計に取り込みました。

更に設計条件の面からは、ビル管理会社からの制約も厳しく、コストを抑えながらクライアントである社長のやりたいこと、求めているレイアウト機能や社内の空気づくりを実現するには苦労した面もありました。しかし、社長の社員を想う心、会社経営への情熱を知っていたので、その制約すらも材料に、何か面白いことはできないか?と思考を凝らしました。

その一つが、真っ赤な壁が目立つ受付の壁面です。

赤色は、ビルズさんのロゴから配色し、白文字で表記しているグラフィックは歴史的人物や各著名人の格言を載せています。

コンセプトは「Link to the DREAM.」

夢に繋がる第一歩を、我が社と一緒に踏み出しませんか?
と言うメッセージを込めました。

これは対オーナーさんへのメッセージでもありますし、新入社員さんへのメッセージにもなります。

そんな社風を感じた来訪者に

ああ、いい会社だな。力強い会社だな。と思ってくれるように設計しました。

オフィスの中心には一際目立つプランター付きの木製パーティションがあります。

このパーティションは、可動式となっており月に一回の会社総会のためにレイアウトを変更できるシステムになっております。背景に見える間仕切りかべも全開放でき、室内と室外を繋げて一つの大きな会議スペースに変化することができます。

普段は2つの小さなミーティングスペースと社員の執務スペースを仕切る間仕切りです。

ただ、そこをのっぺりとただの高い壁で隔てても面白くない。

この会社は清掃を通して環境を整備する会社さん。環境への配慮や”空間”をお世話するという意識を普段から身につけていただくため、グリーンをあしらいました。

ワンフロア100平米規模のオフィスはなかなか初めての設計体験でしたが、お客様にも大変喜んでいただき、社内の空気も一変したとのご報告も受けており、一つ役目を果たした心地です。

今回もたくさんの会社さんにご協力いただきました。

施工:ヤマヤ家具株式会社 http://yamaya.cabin-kagu.com/

木工造作:株式会社トミ企画 https://tomikikaku.jp/

オフィスパーティション:アイピック株式会社https://www.ipic.jp/

グラフィックデザイン:ジョイハート有限会社 森拓斗

Atelier36.5℃

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