誰がその世界をつくるのか?

「きゃりーぱみゅぱみゅが来るような店にしたい」

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今日は少し時間を遡って、過去に代表である野中自身が

初めて自分のオリジナルのデザインを世に出した時の写真を

引き出しから引っ張ってきてご紹介します。


当時、クライアントから受けたご要望は

「きゃりーぱみゅぱみゅが来るような店にしたい」これだけでした。

普段は、低価格のビュッフェレストランをチェーンで運営する企業の

社長さんだったのですが、兼ねてからスイーツに特化したビュッフェの店舗を出すことは

夢だったということで、より一層のエンジンを燃やしたことを今でも覚えています。


世界観を委ねられました。初めて。

引き受けた時はもちろん、ワクワクしました。自分のデザイン力を発揮できるチャンスに期待感を募らせつつ

自分にできるだろうか?という恐怖心もなかったといえば嘘になります。


しかし、先述した通り、かなりわかりやすい世界観のキーワードをいただいたので

あとはスケッチを大量に描きながら、これは違う、これだと伝わらない、可愛くない

面白くない、と何度も上司と仲間とやりとりをしながらその世界観の答えを探し求めました。

同時に動線計画や効率を考えたレイアウトを作図する。

本当にこの職業は、常に右脳や左脳、あらゆる感覚をフル回転させる仕事だなと思います。


そうしてできたこの店舗は、クライアントにもとても満足していただき

私の中では社会人になってから初めてデザインとしての「成功」を感じた案件となりました。


今見れば、また「ここダサいな」「ここもっと考えればよかったのにな」と

自分のデザインが下手くそに思う点も多々あります・笑


なかなかわがままを突き通すのが苦手な性分で

こんなにわがままにデザインしたのに、あんなに喜んでもらえたことが

何かを共有できた感覚になり、とても嬉しかったのです。


クライアントだけでなく、この案件は当時関わってくださった

施工担当や業者さんにも未だに褒めてもらえる案件です。


それだけ、自分の体温がいい形で人を巻き込めたのではないかと。


今でも上手くいかないことが多々あるとき、自分の原点に還る気持ちで

この案件のことを思い出します。


最近、自分にとってデザインとは何なのか?

という根幹になる質問を、自分に本気で問い直していたりします。

今までその答えを持ってなかったわけではありません。

むしろ持っていた答えに「本当にそうかな?」とその本気度を確かめたくなったのです。


きっと、その答えは、実践と経験でしか言葉につむぎ出せないのですが

この案件も、その自分なりの答えの一つとなっている経験になっているはず。


Atelier36.5℃に頼んだ時

Atelier36.5℃のデザインに触れた時

人にどんな気持ちになって欲しいのか?

常にぶれない自分のデザイン軸は何なのか?


デザインに対する向き合い方や概念を

アップデートをする時期がまた来たと捉えて

この年末に深く思考を掘り下げていこうと思っています。


デザインは嘘をつけない。

どうしても、作り手の匂いや感性、人生観や世界観などが

滲み出ていくもの。


その滲み出る部分は、なるべく美しくありたい。

しかし、人間臭さも残したい。


また来年、いろんな方々と素敵な空間を生み出していくにあたって

その答えを言葉にして、

大事な根幹を揺るぎないものにしていきたいと思います。


本年は大変皆様にはお世話になりました。

また来年、次のステージに向かうAtelier36.5℃をこれからもよろしくお願いします。

Atelier36.5℃

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