夜明け前の月ーサロンのコンセプトメイクー
クライアント様の中には、先にある程度のイメージが固まっている方も少なくないです。
しかしながら、そのイメージに対してなぜいいのか?どういう意味をもたせるのか?まではなかなか掘り下げるのが難しい部分です。
Atelier36.5℃では、その掘り下げこそがキーポイントだと考えています。
この度の案件は、肌に特化したリフレクソロジーのサロンをデザインしました。
お客様の中ですでにキーカラーが3つ決まっていました。ですが実際に、どの色をどこに配色するか?ということに関しては、我々デザイナーの腕にかかっています。そこで、お客様がすでに決めてくださった3色から、ストーリーを沸かせてコンセプトを組み立てました。
それが「夜明け前の月(=暁)」でした。
リフレクションサロンとして、空間に癒しを求めることは当たり前。
ではどんな癒しなのか?どんな感情にお客様を導きたいのか?ということをヒアリングしながら「施術を受けた後、眠りから覚めたすっきりした感覚になり、その後の生活や仕事に再びパワーがみなぎるようになってほしい。」という、クライアント様の想いがあったため、それをヒントにしました。
夜明け前の月、暁の空は眠りから覚めた透き通った空気の流れる空。そんな空気を感じてもらえるよう、ホワイト・ネイビー・ゴールドをバランスと配色に意味を持たせました。
癒しの施術空間へ誘う扉は、深い夜の空を思わせるネイビーを。ドアハンドルや、細部の金物部分には一筋の月の光が反射したようなゴールドを。ホワイトはベースカラーとして8割を占めるように設計しました。
センスの高い方は、内側から湧き出る自分のイメージを直感的に掴み取って、参考画像などをみせながら「こんな風にしたい」とおっしゃってくださいます。しかし、わたしたちが創りたいのは”あなたの”お店なのです。他店舗のコピーのようなことをしては、オリジナリティある想いが薄れてしまいます。
そのイメージに意味を持たせることができるのは、お客様の強い”想い”しかないのです。
わたしたちはその想いを丁寧に汲み取りながら、デザインに反映していきます。
0コメント